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まださなぎ

誰かさんの蝋の翼。気負わず気楽に書いてくよ。

「カトリックとプロテスタントの違い」を非クリスチャン向けに解説するよ!

宗教 宗教-キリスト教

カトリックプロテスタント

この二つの名前はあまりに有名だ。

 

けれど、こと日本においては、

「二つがどう違うのか」まではあまり知られていないのが現状。

 

だからこそ、有名な部分から、意外と知られていない部分まで。

カトリックプロテスタントの違い」を、ガツッと伝えたい。

 

そういう意図をたっぷり込めて、この記事を書きました。

0:ざっくりとした説明

まず最初はわかりやすさ重視。

ざっくりと簡単に言い切っちゃうよ。

 

プロテスタントはなんと言っても「聖書主義」。

聖書こそが唯一頼れるもので、他を頼る必要もない。……って考えが基本。

そのため(聖書で理想とされてる)清らかさを強く求めるところも多い。

 

プロテスタントのもうひとつの特徴が、「千差万別」。

個々の教派・教団によって、驚くほど考えを異ならせている部分があるの。

 

 

カトリックはなんと言っても「伝統性」が特徴。

歴史ある聖堂に、歴史ある儀式の数々。

そこには長く続いてる理由と、ちょっぴり古めかしい部分とが合わさってる。

 

カトリックのもうひとつの特徴は、「一本集権」であるところ。

教皇様をトップとして、組織構造は見事にピラミッド形式。

 

正教会もわりと分かれてるし、聖公会はもうバラバラ。

だからこそ、キリスト教随一の一本集権と言えるね。

 

 

一番わかりやすいところだと、この辺りなんじゃないかなあ。

この辺りの詳しいところを、これから説明していくよ。

1:歴史と共通点

歴史あれこれ

この偉大なる派閥二つが、かの「宗教改革」から分かれたことは有名だよね。

世界史の教科書にも、「マルティン・ルター」先生の名前と共に載ってる。

 

細かい話をし始めたらキリがないので、歴史の話は端折るよ。

とりあえず、以下の四点だけは覚えておいて欲しい。

共通点あれこれ

さて、次は共通点。

なんでこれを先に話すかというと、単純な話。

「共通点を知ってからの方が、相違点がわかりやすい」からだ。

 

主な共通点は、この辺り。

 

 

……オーケー、わかってる。

ちょおっと難しい単語が並んでて、よくわかんないよね。

 

ただ、基本でいて大切な部分だ。簡単に説明していこう。

 

聖書

その重要さは言わずもがな。

 

旧約聖書新約聖書がセットになってる、ぶっといのが基本形。

年季の入った牧師さんだと、かばんの中から複数冊出てくることもしばしば。

 

「旧約と新約ってなにさ? 新薬とジェネリック医薬品みたいなもの?」って人は、

とりあえず以下とだけ覚えておいて。

 

 

ちなみに。

この記事では、特別に表記がなければ「新共同訳」を使ってるよ。

 

イエス・キリスト

 

謎めいたセイントなお兄さん。

 

語弊を恐れず言えば「キリスト教イエス・キリストを拝む宗教」。

 

彼なくしてキリスト教とは言えないし、彼なくしてキリスト教の論理は通らない。

すぐ複雑なこと言いたくなるから、ひとまずはこれだけで。

 

 

主の祈り
 

キリスト教における「スタンダードな祈り」的扱いのもの。

プロテスタントでもカトリックでも、毎回の日曜礼拝で唱えるタイミングがあるよ。
 

ざっくりと一言で示すとするなら……。

キリスト教の精神性の象徴」かなー。

 

 

プロテスタントでよく使われるものは、

http://sanbika.la.coocan.jp/z.shuno-inori.html」あたりを。

 

カトリック日本聖公会で使われるものは、

http://www.cbcj.catholic.jp/jpn/doc/prayers/00lordpr.htm」。

 

詳しい歴史・種類は「主の祈り - Wikipedia」を参照のこと。

 

 
 

使徒信条

ざっくり言えば、

「(一般的な)キリスト教の一番重要な教義」だよ。

 

「『ここ守るんがキリスト教、やろ?』と合意した内容」とも言えるよ。

 

プロテスタントでもカトリックでも、「使徒信条唱えないところはモグリ」って意見が流れてる。

それくらい伝統的であり、大事な部分。

 

ここでは、プロテスタントで馴染み深いバージョンを引用するよ。

我は天地の造り主、全能の父なる神を信ず。

我はその独り子、我らの主、イエス・キリストを信ず。

主は聖霊によりてやどり、おとめマリヤより生まれ、

ポンテオ・ピラトのもとに苦しみを受け、十字架につけられ、

死にて葬られ、陰府(よみ)にくだり、三日目に死人の内よりよみがえり、

天にのぼり、全能の父なる神の右に座したまえり。

かしこよりきたりて生ける者と死にたる者とを審きたまわん。

我は聖霊を信ず、聖なる公同の教会、聖徒の交わり、罪のゆるし、

からだのよみがえり、とこしえの命を信ず。

アーメン

 

……難しいよね、いろいろと。

よくわかんなくて大丈夫だよ。みんな始めはそうだったから。

 

詳しい歴史・種類は「使徒信条 - Wikipedia」を参照のこと。

 

 

三位一体

説明がめっちゃムズイ部分。

正直上二つと違って、「三位一体 - Wikipedia」読んでもようわからんやつ。

 

語弊を恐れずざっくり言えば、

「三つのゴイスーが合体して、一つの神」。

 

……意外とこういう認識でも大丈夫だったりする。

 

詳細が気になるって人は、こちらをどーぞ。

僕が書いた解説記事だよ。

 

洗礼の儀式

 

ざっくり言えば、「キリスト教入信の儀式」だよ。

ギリシャ語の呼び名から、「バプテスマ」とも言うよ。

 

これが持つ意味は……説明しだすとめっちゃ長くなる。

 

なので、はっきりと言います!

なんか水かける儀式」の認識でもそんな間違っちゃいません!

 

ちなみに、額に水かけるのを「滴礼式」、

お風呂のように水に浸かるのを「浸礼式」って言うよ。

 

聖餐の儀式

カトリックでは「ミサ」と呼ぶ。

 

ざっくり言えば、「パンとぶどう酒を食べる儀式」だよ。

絵画で有名な、最後の晩餐(ルカによる福音書22:14辺り)がモチーフでね。

 

特にカトリックで重要視される、大切な儀式なの。

 

「聖なる食事をありがたく頂戴する」点については、両者同じ。

だけど、カトリックプロテスタントでは、持つ意味合いがちと違う。

 

しかし、説明は後回しにするよ。

絶対小難しい解説になっちゃうもん。

 

まとめ

カトリックプロテスタント

歴史からして当然だけど、共通してる部分はこんな感じで、かなり多い。

 

それが少しでも伝わったなら……嬉しいのだけれど。

 

次からは、両者の特徴的な部分を説明していくよ。

まずは、プロテスタントから。

 

2:「プロテスタント」の特徴的な部分

 

プロテスタント最大の特徴は、「教会によって特徴が変わること」

……さすがに、これで説明を終わらせたりはしません。

 

詳しくは後述するけど、カトリックには「強い一本集権構造」がある。

 

だけど、プロテスタントはそうじゃない。

「基本バラバラで、個々の教会ごとに色々違う」が最大の特徴。

よって、ひとまとめに語るのは難しい。

 

でも、共通してる(ことが多い)部分も多い。

まずはそこから、表にまとめよう。

 

  • 教職者は「牧師」と呼ばれる(結婚OK
  • 「万人祭司」という仕組みで、聖職者でなくても儀式その他が行える
  • 聖母マリア・聖人信仰がない
  • 十字架・教会ともに、シンプルで飾り気がないところが多い
  • 「洗礼」「聖餐」の二つが、概ね共通な重要儀式
  • 基本的に祈りを重視
  • 基本的に賛美歌重視

わかりやすい所で言えば、この辺り。

 

その上で一言で表現するなら、「聖書一本集中」

これこそがプロテスタント

 

それじゃあ、上のリストの内容の個別説明といこう。

個別説明(プロテスタント

 

牧師

アメリカの作品とかにはよく出てくるよね。

なぜか「黒スーツ・黒帽子・黒い聖書を小脇に抱えてる」イメージ。

必ずしもその通りじゃないけど、そのスタイルな人もいる。

 

神父との大きな違いは「結婚ができる」ことと、

後述する「万人祭司」制度によって、

「聖職者でなく、教職者と呼ばれる」ことの二つ。

 

教会にもよるけど、基本「聖書関連で一番頼りにすべき人」扱いだと思う。

 

 

万人祭司

プロテスタントにおける「宗教改革三つの柱」が一つ。

 

カトリックでは「祭司(要するに神父さん)のみが儀式を行える」って教義だ。

緊急時を除いては、基本それを貫いてる。

 

その教義に対してルター先生は、

「キリストに従う者は万人が祭司である!」と、カトリック批判を行ったの。

聖書における根拠とかは「万人祭司 - Wikipedia」あたりを見てね。

 

ともあれ、そういう流れを汲んで、

プロテスタントでは、信徒全員が平等な立場にある」という教義に繋がるのだ。

 よって、牧師さんでなくても、信徒全員が儀式を執り行えるのです。

 

聖母マリア・聖人信仰がない

(具体的な信仰部分については、カトリック説明で後述)

 

プロテスタントでは聖書一本集中」と言ったでしょ?

その考え方から、この二つは「聖書から外れた信仰だ」とみなされた。

 

プロテスタントの側の意見を)ざっくり言えば、

「聖書に根拠のない信仰は、ぶっちゃけ偶像崇拝でしょ?」というもの。

無論、「カトリックの側での反論もある」ことは忘れないでね。

 

とりあえず多くのプロテスタント教会では、この二つはない。

それくらいの認識で大丈夫だと思う。

 

 

十字架・教会がシンプル

(十字架のシンプルさについて)

第一に、偶像崇拝をできうる限り避けるため。

第二に、できうる限りお金をかけないため(その分を布教に回すのが理想)

第三に、「十字架」という物の、明確なシンボル化によるもの。

 

他にもあるけど、大きいところはそのあたりだと僕は思ってる。

とにかく「プロテスタントはシンプル十字架」の認識で良いです。

 

 

(教会のシンプルさについて)

ヨーロッパの方のカトリック大聖堂とか、すごく豪華絢爛でしょ?

ああいうノリに対して、プロテスタントは真逆の「清貧の思想」に向かった感じ。

 

理由は「カトリックへの対抗心」「お金の問題」その他、多々あるだろうけど、

一番大きいのは「聖書でイエス先生が説く内容が、その方向だから」だろうね。

聖書一本集中なのです。

 

 

洗礼と聖餐

こういう部分についてを、プロテスタントでは「礼典」「聖礼典」と言う。

サクラメントと呼ばれたりもするよ。

 

この二つが選ばれた理由については、

ルター先生がこの「洗礼と聖餐のみ」を重要視した部分が大きい。

他にも色々あるけど、込み入った話になるので省略。ごめんね。

 

 

祈りを重視(だと見えること)

プロテスタントは、そりゃあまあ祈る。

「食事前・困った時・疲れた時・出会った人のために」他、とにかく祈る。

カトリックでも祈りは行われてるけどね……プロテスタントとは毛色違うのよね。

 

僕の見てきたイメージとしては、プロテスタントは「祈りを共有する」文化がある。

対して、カトリックは「一人で祈る」文化が強い……気がする。

なので、プロテスタントが祈り重視に見えやすいんじゃないか……と思ってる。

 

ごめん、ここらへんよくわかんない。

他人の心と祈りは盗み見できないものだから。

 

 

賛美歌重視なこと

この部分も、やっぱりルター先生の影響が大きい。

 

まず「ルター先生が賛美歌をとっても重視していた」ことがある。

 

当時の宗教改革者の人たちの中でも、

「賛美歌(典礼音楽)」の扱いは人によってまちまちだったそうな。

その中で、ルター先生は「賛美歌を重視する側」に立っていた。

 

というかそれだけでなく、ルター先生は自ら賛美歌を作ってた。

えっと……この動画の曲とか。

www.youtube.com

この曲ね、ルター先生が作詞作曲した、ドイツ語の賛美歌なの。

日本語でも定番賛美歌の一つで、「神はわがやぐら」って名前で親しまれてる。

「マジかよ?」って思う人は、「神はわがやぐら - Wikipedia」この辺りを参照ね。

 

 もう一つの部分としては、

「わかりやすい賛美歌が民衆に受け入れられた」こともあるよ。

 

当時のカトリックの賛美歌は、ものっそ歌うのが難しかった。ラテン語だったし。

そもそも民衆は歌えなくて、専任の聖歌隊だけが歌ってたそうな。

 

そんな背景もあってルター先生が作った、

「みんなが使うドイツ語の、わかりやすくて歌いやすい賛美歌」は大評判。

その流れに他の教会も影響を受けた……ってのは、想像しやすいところだね。

 

 

まとめ

といったところかな。

もちろん、プロテスタントは聖書一本集中」だけでもオッケーだよ。

 

 

3:「カトリック」の特徴的な部分

プロテスタントについて少しは伝わったかな? それとも、伝わってない?

どちらにせよ、ここからはカトリック編。

同じような構成でざっくり説明していくよ。

 

まず特徴的な部分。

  • 聖職者は「神父」と呼ばれる(男性のみ・結婚NG)
  • 修道院制度がある
  • 聖母マリア・聖人信仰がある
  • 教会に懺悔ボックス(「告解室」)がある
  • 毎回のミサごとに、聖餐の儀式がある
  • 全世界において、使われる儀式は共通(各国の言語に翻訳はしてる)
  • 「答唱詩篇と呼ばれる、少しタイプの異なる賛美歌
  • 幼児洗礼の習慣
  • 基本となる十字架は磔刑が描かれたもの
  • 七つの「秘跡がある

といった辺りかなあ。 少し数が多いね。

 

個別説明(カトリック

神父

キリスト教イメージにお馴染みの人、その二。

ちなみに、神父ってのは「聖職者に対する敬称」だよ。

役職的な名前は「司祭」

 

プロテスタントとは違って、「聖職者」と呼ばれて、

基本的には「司祭職だけが儀式を執り行える」決まりになってるよ。

 

修道院制度

カトリックの他にも、正教会などの伝統的な教会で見られる制度。

修道士(ブラザー)に、修道女(シスター)。

フィクションの作品でもお馴染みの人たちだよね。

 

詳しく言えば「世俗を離れて、全てを神に捧げた生活を送る」人たち。

無論のこと、結婚とか普通の仕事とかはしない。

 

その生活は、朝から晩まで祈って祈って祈って……なスゴイもの。

しかし最近では、現代の世知辛い波も押し寄せてきてるそうな。

 お金の事情とか。うん……。

 

教会の懺悔ボックス(告解室)

「七つの秘跡」にも含まれる、「ゆるしの秘跡で使われる場所。

片方が神父さん用で、もう片方が「秘跡を受ける側」の人の入り口。

一度入ってみたいけど、信徒以外入れない。中々ミステリアスな場所。

 

ゆるしの秘跡の詳細については、七つの秘跡の部分で後述するよ。

 

 

毎回のミサごとに、聖餐の儀式

プロテスタントでは聖餐の儀式はたまーにしか行わない。

しかし、カトリックでは毎日のように行っている。

(注:「行ければ良い」けど、毎週日曜だけでも十分らしいよ)

 

ここはプロテスタントとの、大きな違いの一つだよね。

 

ちなみに。わかりやすさのためにこう書いたけど、

実は「毎回のミサごとに、聖餐の儀式」って言葉は、少し正確でない言い方。

 

「ミサ」って言葉そのものが、聖餐の儀式を指してるからね。。

うーんと、正確に書くならば。

カトリックのミサ=プロテスタントでの礼拝+聖餐」といったところ。

 

全世界で共通の儀式

強い一本集権制度のカトリックならではの文化。

日本のミサと外国のミサ、言語は違うけどやってることはだいたい同じなの。

儀式とか、聖歌の構造とか……もちろん、教義も同じ。

 

もっと言えば、昔は全世界のカトリック教会が、同じラテン語を使ってた。

今は、各国の言語に翻訳された言葉になってるけどね。

 

こんな太い繋がりがあるからこそ、

教皇様の絶大な影響力があるってわけだね。うむむ、信仰の神秘。

 

 

「答唱詩篇」について

カトリックのミサでは、「答唱詩篇」と呼ばれる形式の聖歌が用いられる。

これは……動画で聞いてもらったほうが理解が早いかな。

www.youtube.com

まず始めに答唱。

「谷川の水を求めて

あえぎさまよう鹿のように

神よわたしはあなたを慕う」

 

答唱を歌ってから、その次に詩篇。(以下、曲目三番の詩篇

「思い起こせばこころはたかなる

喜び祝う人々のむれ

感謝と賛美の歌声の中を

わたしはみ前にすすみでた」

 

詩篇が読み上げられると、もう一度答唱。

そして、「答唱→詩篇→答唱→詩篇」を、曲の終わりまで繰り返す。

これこそが、カトリックの答唱詩篇だ。

 

前述したように、言語は違ってもこの構造は同じ。

正確に言えば、「メロディは違っていても、構造と意味は同じ」だよ。

 

英語だと「Responsorial Psalm」と言う。

Responsorial Psalm: 17th Sunday Ordinary Time (07/24/16) - YouTube

上記の動画が、英語版の聖歌。興味があったら見てみてね。

 

 

幼児洗礼の習慣

生まれてすぐの子供に洗礼を施す、カトリックお馴染みの習慣。

「洗礼を受けずに死ぬと地獄に落ちる=できるだけ早く子供を救わないと」

という論理から生まれた習慣。

 

ルター先生が批判したことのため、プロテスタントではあまり見かけない。

むしろ、「洗礼はしっかりとした意思判断あってこそだ」な派閥の方が優勢。

 

 

基本となる十字架は、「磔刑」を描いたもの

磔刑(たっけい)は読んでそのまま、「十字架などに磔にする刑罰」のこと。

キリスト教会においては、「イエス・キリストの磔」を指すことがほとんど。

 

そして、カトリックでは、その磔刑が描かれた十字架なんだけど……。

見てもらったほうが早いね。

 

f:id:dettalant:20161216024013j:plain

(こういうのだよ)

 

プロテスタントの人からは、

偶像崇拝的ではないか」とか言われたりもするけど、

カトリックの人的には「こうじゃないと十字架らしくない」と評判。

 

信仰とは得てしてそういうものなのです。

 

七つの秘跡

ざっくり言えば「大事な儀式」のこと。

全部で七つあって、どれもカトリック的に重要。

 

おおう、いっぱいだ!

詳細に書いてるとキリがないから、ざっくりと行こう。

洗礼の秘跡

プロテスタントでの「洗礼」と殆ど変わらない。

差異はあるけど、基本は似たような認識で大丈夫。

 

カトリックの教義としては、

洗礼を受けると「原罪+洗礼以前の罪」が帳消しになる。

だから「死ぬ直前に洗礼を受けるのが、一番天国確実ルート」だそう。

 

(ここ、僕として疑問に思う点は無くもない。けど、今は置いておきます)

 

「洗礼後に犯した罪」については、

ゆるしの秘跡が担当する部分。

 

ちなみに。

「やむを得ない緊急時」には、一般の信徒も「緊急洗礼」が許されてるらしいよ。

 

「じいちゃんが危篤になったのに、神父様が渋滞で来られない〜〜」

といった時には、「洗礼経験を問わず」「誰でも洗礼を施せる」

理論上は、仏教のお坊さんでも行えるらしいよ。

 

らしいらしいばっかでごめんね。

理論は聞いたことあっても、見たことないからさ……。

 

 

堅信の秘跡

クリスチャンとしての意思(堅い信仰)を表明する儀式。

主に幼児洗礼で育ってきた子供が、正式に認められる儀式でもある。

(最近では)成人の場合は、洗礼と同時に執り行われることが多い。

 

この秘跡を受けていないと、後述する聖餐に加われない。

カトリックの家に生まれた子供が、心待ちにする儀式であるそうな。

 

ちなみに、受けられる条件は「はっきりとした意思を示せること」

具体的な年齢としては、「小学校高学年頃になったら」が多いらしい。

カトリック信徒さんに聞いた情報だから、たぶん合ってると思う。

 

 

聖体の秘跡(聖体拝領とも)

カトリックでの聖体ってのは、「パンとぶどう酒=キリストの聖なる体」

それを毎回の儀式で、己の体に取り入れる……というのが、いわゆる『ミサ』。*1

 

 

カトリックの使うパンは、酵母を入れてない堅焼きパン。

一般的なのは、ペラい煎餅みたいな見た目で、味は特に無いらしい。

(僕は勿論食べたこと無いから、伝聞情報)

 

この秘跡で特に重要な部分は、「普通のパンを聖なるパンにする」部分。

それを「聖変化」と言う。

毎回のミサで行われる一連の儀式の中に、その儀式が含まれてる。

 

原則として「聖変化されていなければ、普通のパンと変わらない」扱い。

ここは密かな注意点だよ。

(もっと詳しいことが知りたい人は、「聖体 - Wikipedia」辺りを足がかりにしてね)

 

 

プロテスタントでは「聖体は象徴にすぎない」という解釈をとった……と僕は受け止めてたんだけど。

現代に広がるプロテスタント諸派の解釈では、またちょっと変わってきてるみたい。

 

なのでここでは、「聖変化については、カトリックの特徴的な部分と言える」とお茶を濁す程度にさせてください。

 

ゆるしの秘跡

洗礼後に犯した罪をゆるしてもらう儀式。

「司祭の体を通して、神様がゆるしてくださる」という教義だよ。

 

洗礼の秘跡で「洗礼以前の罪は帳消しになる〜〜」と説明した。

ゆるしの秘跡は、「洗礼以後の罪を帳消しにする」もの。

原則「司祭は秘密を絶対守る」ので、心の吐露でもあるらしい。

 

(以下補足)

この「洗礼・ゆるし」両秘跡において対象となるのは、

当然ながら「キリスト教においての罪」のこと。

けして、日本の刑法を免れたりはしません。それはまた別の話。

 

 

病者の塗油の秘跡

病者の塗油は、「重病の人の回復を願う」秘跡だよ。

その人の額にオリーブ油を塗って、司祭が祈る。

 

だいぶ昔は「終油の秘跡」と言って、臨終間近の人だけが受ける秘跡だった。

それが、「臨終間近でなくても、病気の人」を対象に変更されたの。

そこら辺については、「病者の塗油 - Wikipedia」を見てね。

 

 

叙階の秘跡

叙階はその名の通り、聖職者を任命する秘跡だよ。

ぶっちゃけ一般信徒の人には、あんまり関係ないものなの……。

 

プロテスタントでは教職者の任命を「按手(あんしゅ)」って言うよ。

ただ、サクラメントじゃないらしいね。

……なんでカトリック部分でこの説明してるんだろうね。ごめんね。

 

 

結婚の秘跡

いわゆる結婚式の元ネタ。

厳密には「カトリック教徒が、同じくカトリック教徒と結婚する」時だけ適用。

「宗派・宗教の違う人」と結婚するときは、ちょっとグレーな扱いみたいだね。

 

離婚問題・同性愛問題・妊娠中絶問題。

現代社会と隣り合わせの実際問題は、ここでは横に置いておきます。

どれも難しい部分だからねえ……。

 

ロザリオ

「ロザリオの祈り」ってのをするためのもの。

名前は有名だけど、実際のところ祈りは知られてないよね。

 

首飾りにちょうど良さそうな長さだけど、実は首にかけちゃだめ。

腕に巻くのが正式なやり方なんだって。

 

まあ、詳しい部分はやっぱり「ロザリオ - Wikipedia」で。

 

ここでは、祈りで唱えられる「アヴェ・マリアの祈り」を書き起こすだけにするよ。

 

アヴェ、マリア、恵みに満ちた方、

主はあなたとともにおられます。

あなたは女のうちで祝福され、

ご胎内の御子イエスも祝福されています。

神の母聖マリア、わたしたち罪びとのために、

今も、死を迎えるときも、お祈りください。

アーメン。

 

カトリック信徒のおばさま方だと、聖母マリアへの崇敬が深い人が多い。

これ、カトリック豆知識ね。

 

まとめ

カトリックは伝統的なだけあって、結構独特な文化が多い。

でも「カトリックを知ることでプロテスタントの理解に繋がる」と、僕は思う。

ここで示せたのも、氷山の一角にすぎないことだ。

 

リストにするなら、こんな感じ。

 

良くも悪くも、古くからの流れを受け継いでいるのが、カトリックなのです。

 

 

3:聖公会の扱いについて

イギリス王室とも関わり深い、英国聖公会の流れの教会群。

日本にも「日本聖公会」が存在する。

 

この教会は、こと「プロテスタントカトリック」の話においては、

非常に微妙な立ち位置にある教会なのだ。

間の子というか、どちらでもないというか……。

 

全世界的に広がってる教会でもあるので、

ここについてだけはちょっと書き記しておきます。

 

 

聖公会の成り立ち

成り立ち(において一番有名な事件)をざっくり言えばこんな感じ。

 

  • 時は十六世紀初期。
  • イングランド王「ヘンリー八世」は妻と離婚したがっていた。

  • しかし、当時のローマ教皇は「絶対ダメ」と認めてくれない。

  • ヘンリー八世方針転換。カトリックからの離脱を画策。

  • その事件が、「英国聖公会」の成立に繋がる

 

英国聖公会は、イングランド国教会という名前の方が有名だね。

他の聖公会との兼ね合いで、僕は「英国聖公会」と表記してるけど。

 

 

聖公会の立ち位置

 

現在の聖公会のスタンスは、

プロテスタントカトリックの間」だとよく言われる。

聖公会側の言い方を使うなら、「二者の架け橋となる、中道派」。

 

ある点ではカトリックと協調して、ある点ではプロテスタントと協調する。

一般的な括りとしては「プロテスタント」に入ることが多いんだけど。

 

まあ……「一概には言えない」の代表例。国・教会によっても違う。

リベラル派の教会があれば、カトリック以上の伝統的教会もあるの。

 

なので、ここでは、

日本聖公会の特徴の一部だけ示します。

 

 カトリックと違う部分

  • 聖公会同士の繋がりはあるけど、カトリックのようなトップはいない
  • というか、全世界集会では毎回揉めてる
  • 女性の司祭もいる(限定的な許容)
  • 聖母マリアは、「他と同じ、聖人の一人」という扱い
  • プロテスタント的な聖書重視

カトリックと似てる部分

 

注※1:義務でなく「尊重してもいいよ」というレベル。

 また、カトリックそのまま扱いではない。

 具体的に言えば、「一人の聖人による取りなし」は行われていない。

注※2:サクラメントは、聖公会では「聖奠(せいてん)」とも言う。

 

あー……我ながら、わかりづらいリスト。

要するに「似てる点と似てない点がある」というわけ。

 

この部分はあくまで、

聖公会っていう区別に困る教会がある」ってだけだから、

上二つほど詳細に解説はしないよ。

 

詳しく知りたい人は、「日本聖公会 - Wikipedia」辺りを参照してね。

 

4:終わりに

どうだったかな?

駆け足の割りには分量が多くなっちゃったけど……許して。

 

これだけ書いても、

カトリックプロテスタント」を語るには足りないくらい。

でも、とりあえずはここで一区切り。

 

間違ってる所・聞きたい所・その他があったら、

遠慮無く僕に教えてくださいねー。

お願いっ!

 

くれじっと

 

十字架(磔刑)の画像

wikimedia commons先生から引用

https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Small_crucifix.jpg

 

賛美歌動画三つ

youtube先生からの引用

 

他にもいっぱい

諸々に感謝!

 

記事更新履歴

 

2016/07/27

  • 記事公開

2016/11/13

  • あまり初心者向けとは言えなかったので、0章を追加

2016/11/21

  • 一章記述の整理と修正
  • 記事更新履歴を追加

2016/11/26

  • 一章記述をまた整理

2016/11/27

  • 見出しを全てにつけた
  • ロザリオ部分追加
  • 目次を格納できるようにした

2016/12/23

  • 関連記事部分を下に移動

2017/01/20

  • 冒頭書き出しを変更

2017/03/14

  • 聖体についての記述を修正・追加
  • はてなブログコメント欄で教えてくれた匿名様、まことに感謝! 

 

関連記事

キリスト教を知りたい人へ、なるべく簡単めに解説してみるよ! - まださなぎ

 

*1:初回投稿時、この部分は『この考え方はカトリック特有のもので、プロテスタントに無い考え……らしい。』と書いていたよ。これは完全な間違いではないけど、書き方が悪い。脚注の場を借りて、犯していた間違いを記録。

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