まださなぎ(旧)

誰かさんの蝋の翼。気負わず気楽に書いてくよ。

キリスト教の『三位一体』を、やわらかめに解説するよ!

三位一体。

それも、「三位一体の改革 - Wikipedia」ではなくて、
純然たる元ネタ、キリスト教の三位一体の方。

(参考リンク「三位一体 - Wikipedia」)

 

まあ、うん。
知ってる人はお分かりだろうけど、説明が難しい部分の一つ。

 

それを出来る限りわかりやすく紐解けるように。
今回、ちょっと頑張ってみます。よろしくねっ。


追記:2017/01/17

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1:まず始めに

三位一体はキリスト教の教義の一つ。

カトリックプロテスタント正教会、etc……数多くのキリスト教会が採用してる。

 

少数ながら、三位一体を採用していない派閥もあるけどね。

でも、超重要教義であることは、間違いない。

 

その三位一体。

読んで字の如く、「三つの存在が、一つにまとまっている」という意味だ。

構成要素は、この三つ。

 

というのは、「天の父」との名でお馴染みの、一神教の神様のこと。

というのは、「油注がれたもの」との二つ名でも知られる、イエス・キリストのこと。

聖霊というのは……一言では難しいから、今は「不思議パワー」としておきます。

 

それで、この三つが「一つの体」として合一してる。
というのが、三位一体のあらましだ。

 

画像的に有名なのは、この「三位一体の盾」。

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この画像は今後も出てくるので、
百円ショップのおもちゃにありそうな形だけは、ほんのりと覚えておいてください。

2:なんでこの理論が必要になったのか

すぐ説明に入ってもいいけど、
先に「理論の必要性」を知った方が、わかりやすいはず。

なので簡単めに、その部分を。

 

知っての通り、キリスト教は「イエス・キリスト」を信仰してるでしょ?

それと同時に、イエス・キリストが信じた「天の父」も信じてる。

 

つまり、「『天の父』と『イエス・キリスト』を崇める宗教」なわけだ。

一見シンプルなその部分は、小さな齟齬を内包してるんだ。

 

 

元々キリスト教というのは、ユダヤの民」が信じていた宗教から派生した。

ゆえに、「ユダヤの民の教義・信仰」を受け継いでいる面がある。

 

その中に、「偶像崇拝してはならない」という重要教義がある。

 

えっと、「モーセシナイ山で受け取った十戒の中の〜〜」ってやつ。

神様であれ、何であれ、「形のあるものを拝んではいけない」という約束事。

 

これは非常に大切な部分……なんだけれども。

キリスト教という宗教は、ごく初期からそことかち合ってたの。

イエス・キリストを崇めるのって、偶像崇拝にあたるんじゃないの?」ってね。

 

……もうお分かりだろうけれども。

三位一体は、その疑問を解消するため」の理論と言っても過言じゃない。

 

その部分を念頭に置いてもらって。

それじゃあ、本題と行こうじゃないか。

3:三位一体は……難解! 特に聖霊が難解!

三位一体をざっくり言うと、こういうこと。

三つともマジぱねえ! 比べられっこねーよッ!

神学的に込み入った話でもなければ、この認識で十分。

 

もう少し専門的に説明すると、三位一体の詳細はこう。

  • 『父・子・聖霊』が合わさって、一つの『
  • 『父』・『子』・『聖霊』は、それぞれ別のもの。
  • 『父・子・聖霊』は同列一位の金メダル。位の上下(銀・銅メダル)はない。
  • 『父』『子』『聖霊』がそれぞれ『三つの神』……ではない。
  • 三つが合わさって初めて、一つの『神』になる

 

この三つを示してるのが、この画像になるわけだ。

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(これ、英語版。ラテン語版の方が有名かも)

 

聖霊について

さて、そろそろ大事な聖霊の話。

 

もう一度おさらいしとくと、父と子についてはわかりやすい。

なんせ、大いなる創造主と、世界の救世主イエスだ。
それはそれはわかりやすい。

でも……聖霊の部分があやふやなはず。(説明飛ばしたし)

 

なのでまずは、聖書の中にある記述を紐解いてみよう。

使徒言行録の始めには、こうある。(以下、新共同訳より引用)

 使徒言行録1:3-5

イエスは苦難を受けた後、御自分が生きていることを、数多くの証拠を持って使徒たちに示し、四十日にわたって彼らに現れ、神の国について話された。

そして、彼らと食事を共にしていたとき、こう命じられた。

エルサレムを離れず、前にわたしから聞いた、父の約束されたものを待ちなさい。

ヨハネは水で洗礼(バプテスマ)を授けたが、あなたがたはまもなく聖霊による洗礼を授けられるからである」

(注:ここでのヨハネは「バプテスマのヨハネ」のこと)

で、次は同じく使徒言行録一章7-8節。

 使徒言行録1:7-8

イエスは言われた。

「父が御自分の権威を持ってお定めになった時や時期は、あなたがたの知るところではない。

あなたがたの上に聖霊が降ると、あなたがたは力を受ける。

そして、エルサレムばかりでなく、ユダヤとサマリアの全土で、また、地の果てに至るまで、わたしの証人となる。」

この二つの部分でもそうだけど、
とかく聖霊は「よくわからないけどスゴイ」な記述が多い。

 

神様がもたらす不思議パワーの総称みたいなもので、基本万能。

 

  • 聖霊が降ると他国の言語を話しだす(使徒言行録2:4)」
  • 「異邦人が聖霊を受けて、神を賛美しだす(使徒言行録10:44-46)」
  • 聖霊の力で母マリアにイエスが宿る(マタイによる福音書1:18,20)」

などなど、色々とスーパーなエピソードがある。

 

ぶっちゃけ言うと、僕も聖霊がよくわからない。

「信仰のみが教えてくれる領域」というか、なんというか。

 

だがしかし、三位一体は聖霊あってこその三位一体……。

簡単に諦めるわけにもいかない。

 

うーんとねー……。
これは僕の解釈が多分に混じってるかもしれないけれど。

「父と子の二者の隙間を、聖霊という万能接着剤がくっつけてる」

そうイメージすると、少しはわかりやすいかも。

 

例えば、「鉄の板と木の板を、万能接着剤でくっつけた部品を作った」として。

「鉄の板・木の板・接着剤のうち、どれか一つがスゴイ」ってわけじゃないでしょう?

三つが合わさってこそ、一つの部品として使える。

 

……ちと強引な例えだったかもしれない。

 

でもでも、例えの形は何でも良いんだよ!
ある人は「ゲッターロボの三神合体か……!」って例えてたし。

ある程度イメージを感じられたら、それで良いのです……。

 

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("The Father Is Not The Son"
"The Son Is God" …っていう図)

 

というわけで。
みなさんも上の画像の形に合わせて、お好みの例えを考えてくださいねっ。

 

劉備関羽張飛が三人揃って義兄弟」とか、

「ゲーム機・ゲームソフト・ゲームコントローラーが揃って、初めてゲームが出来る」とか。

理解を手助けするための例えなら、どういうものでも良いと思うのです……。

 

もっとしっかりと知りたくなったり、
細かい部分(例:「三位一体はどの公会議で採択されたの?」)が気になったら、お近くの牧師さん/神父さんに聞いてみてね。

きっと嬉々として話してくださると思うよー。

4:終わりに

何回難解だと言ったのかはわからないが……んん、こほん。

三位一体は難しい。けど、慣れてくるとなんとなく理解できてくる。

 

まー……聖霊については、僕もまだわかってないんだけどね……あはは。

一先ずは、下書きからのサルベージ+修正が上手くいったことを感謝。

 

三位一体の盾の画像については、

https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Shield-Trinity-Scutum-Fidei-English.svg

Wikimedia Commons先生よりお借りいたしました。

先生、いつもお世話になってます……!

 

その他諸々、もちろん、読んでくれたあなたにも。
感謝感謝でございます。

ではでは、じゃあねーっ!