まださなぎ(旧)

誰かさんの蝋の翼。気負わず気楽に書いてくよ。

openSUSEくんを使い始めたので、挨拶代わりのファーストルック。

 

 噂には聞いていたけれど、関わるにはあまり縁のなかったopenSUSEくん。いろいろと丁度良い持節が巡ってきたので、清水の舞台から飛び降りる気分で使ってみることにしました。

 ……ので、稼働率の低いブログのネタとして利用するためにも、「ぷれいふぃーる」を書いてみることにしました。わあ、環境に優しいリサイクルだね!

 

(記事更新・2016/05/19:タグをつけ忘れる凡ミスを修正)

 

はじめに

 

 openSUSE(国内ではオープンスーゼ、他にも読み方多数)は数あるlinuxディストリビューションの一つで、俗に「Slackware系」と括られる派閥に属していて、主にヨーロッパ系の国々で人気があるそうです。

 linuxは過去のイメージでは……なんてお硬い説明は誰も求めてないだろうから、ざっくりと三点。

 

一つ、windowsくんとはまた違うけど、ユーザーフレンドリーなOS。

一つ、系統は違うけど、立ち位置的にはubuntuくんと似ている。

一つ、日本語の情報が“ほぼほぼ”無い。(ここ重要!)

 

 いや、厳密に言えば日本語の情報もあるにはあるけど、圧倒的に少ない。僕がだいぶ前にubuntuくん使ってた時に比べると、「検索したらぱっと日本語の先人が見つかる」ことはあまり期待できないってこと。

 しかし、その欠点を補って、利点があまりあるのがopenSUSEくんなのであーる。

 

 あとにも書くけど、「英語アレルギー」さえ持ってなければ、実に素晴らしい子なんだよ。マジだよ、ホントだよ?


ちゃぷたー1「利点」

 

 やれ「ウェブ漫画〜〜の感想ー」とか「人国記は皮肉まみれで最高ー」だとしか言ってこなかった僕が、いきなりのPC記事書くと妙に思われるかもしれない。

 機械音痴ではないけど、機械上手でもない程度で、世の多くの人と変わらない程度のユーザーなんだけれども。

 

 その初めての記事初っ端から、こう言うのもなんだけど。openSUSEくん、特別オススメできるほど優れた点は無いよ。

 ぶっちゃけた話ubuntuくんは「貧乏人のwindows」と謳われる異名が伊達じゃない程度には使いやすいし、今の御時世「昔ながらのlinux」なんて、「ぱわーゆーざー」な御方たちのすくつ(なぜか変換できない)以外に見当たらない感じだもの。

 

 しかし、それはopenSUSEくんが劣っているとか、使いにくいとか、マイナスなイメージに繋がることじゃ全く無い。むしろこの子、ユーザーフレンドリーさはubuntuくん以上で、その親切心から「ぱわーゆーざー」たちにお怒りを受けるほどなんだから。

 

 さあ、この子が様々ある優しさの中から、少しだけ紹介していこう。

一、「基本勝手になんとかしてくれる」

なに、新しいソフトをインストールしたい? OK、「1 click Install」でダイレクトにやっちゃおう!

なに、リポジトリが見当たらないの? OK、「zypper」にRPMファイル放りこんじゃって!

 

なに、英語でインストールしたことを後悔してきた? OK、「言語設定」変えたら日本語入力自動で入れとくよ!

なに、新しいハードウェア? ...OK、これは差すだけで動くやつさ!

 


 とまあ、えらく親切というか、優しいというか、お・も・て・な・しというか……良い意味(本来の意味)でのお仕着せOSなんだよね、openSUSEくん。

 linuxには仕方のない「不親切感」がすんごく軽減されていることは、この子の魅力の一つ。や、まあ、結局一歩裏路地に踏み込んだら変わらないlinuxさなんだけれども……。


二、「ハイパーウルトラ管理ソフト『YaST』」

 windowsで例えると「コントロールパネル+アップデート関連+もろもろ」……要するにシステム設定全部入り。まともに自炊もできない学生寮に週一でやってきてくれる寮母さんみたいな存在。

 困った時は基本的にYaST先生に頼ればいいし、困ってなくても頼らざるを得なくなる。さっき言った「1 click Install」で動かされるのもこの人。

 

 が、重い。しかも、細かな問題を残して去っていく。ちと仕事が遅くて雑っぽいのが玉に瑕。

 もちろん非力な細腕ユーザーにとっては、頼りになる寮母さんで間違いないですよ。でももうほんの少しだけ……いや、なんでもありません、はい。

 
三、「日本語以外の情報量はかなり多い」

 調べると高確率でフォーラムの情報が出てきて、なんとか問題を解決できるよ! ……え、なに、「それは逆に言えば、調べる必要がそれだけ起きるってこと」って? ……君、カンが良いっていつも言われない?

 なんにせよ、フォーラム常駐豪腕おじさんたちが優しいってのは、良いことだよ。この辺りはubuntuくんと同じで、初心者に優しいスタイルを取ってくれてるんだろうね。

 うん、うん、うん……英語の勉強には持って来いだよ。すぐにさくさく「えげれす語」が読めるようになるかも。ただ、「毛唐の言語なんてまっぴらゴメンじゃ!」という純日本人さんは……まあ、うん。続きはちゃぷたー2で。

 

ちゃぷたー2「欠点」

 

 何事も利点あれば欠点あり、禍福はあざなえる縄の如し。
 windowsくんにだってubuntuくんにだって欠点があるように、このopenSUSEくんにも欠点がある。ちょっと、いや、少し、いや……うん。

 

一、「日本語の情報が無い。厳密に言えば悲しいまでに少ない」

 これ。これはopenSUSEくん、唯一にして最大の欠点。windowsしか使ったことのない人には少し想像しづらいかもしれないけど、linuxってのは基本、インストールから小さな問題が起きるまでがワンセットなんだよね。
 その時にubuntuくんの場合、使い慣れた言葉でぐーぐる先生に聞けば良い。「(ソフト名) 起動しない」とか「ubuntu 最高」とかね。そうすると大概は日本語で書かれたブログやフォーラムが出てきて、誰かの頼りになる・もしくはならない助言を聞くことができるよ。

 ただopenSUSEくんの場合は……僕が英語設定にしてるのもあるだろうけど、まあ無いね、そういうの。

 たまに日本語が出てきたかと思ったら、十中八九ubuntuくんの話(openSUSEへの流用は一応できそう)ってところだし。
 でもね、この環境を気に入りだした僕はね、ただひとつだけ言える言葉を持ってるよ! 

 「learn the english!」もしくは「諦めろ!」ってね!

 

二、「どんな皮を被っても、linuxlinuxでしかない」

 この点についてはubuntuくんも同じこと。「windowsの値段(だいたい一万五千円程度)」を浮かす分に使ったら、同じ程度かそれ以上の値段分、苦労を重ねることになるの。
 ハードウェアを認識しない、認識したけどうまく動かない、日本語入力が怪しい、そもそも初期では出来もしない、ソフトウェアが良くも悪くもない微妙揃い、ぱわーゆーざーおじさんが「Vi、VimEmacs」と怪しい呪文を連唱してる……エトセトラエトセトラ。

 お金のために利用しようとすると、手痛い反撃を返すけど、楽しむために使ってみれば、暇潰し以上の仲間になってくれるし、親しめたら一生の親友になってくれるもの。
 linuxって、基本的にそういう子たち揃いだよ。といったよくある言い方をし始めた辺りで、この記事はそろそろ終わり。


ちゃぷたー3「まとめ」

 結論から言えば、openSUSEくんは二重の意味で楽しい子。英語と向き合う必要性で楽しいし、ダントツの親しみやすいlinux(ただしlinuxlinux)ということで手強さが楽しい。

 

 「ubuntuなんてド定番に甘えることは許せない!」という生粋のマイナー好き、「日本語情報が多いとどうしても頼っちゃって……」という英語学習目的、「ナチュラルに一番のOSを探してる」ストレンジャー、openSUSEくんは誰もが満足の出来となっております。

 英語の点がネックなだけで、openSUSEくん自体はubuntuくんより扱いやすいくらいだからね。少なくとも僕は(英語で言えばIMO「It's my opinion」)、すごく気に入りました。

 物好きはよってらっしゃい見てらっしゃい、きっと君も気に入るはずだよ。openSUSEのおは、「おいでませ」のお。おいでませのおは、「おわり」のお。というわけで、この記事終わり。

くれじっつ

OS:openSUSE leap 42.1
ハードウェア:そろそろ各所がガタついてきた自作機
エディター:21世紀を冠する心にくい奴・Atom(想像してたよりも実にUsefull)
誰かへの真心:使ってないとカビが生えてきそう

上手な文章の終わり方:いつまで経ってもわからない